日本で生活している中で、自分の印鑑を持つ、会社設立の際に印鑑を作成して正式に登録するなど、
社会に出て生活をしていれば印鑑という存在は必要不可欠なものといっても過言ではないでしょう。
特に銀行口座の作成等で個人印を初めて持った時は大人の仲間入りをしたような気持ちになり
ワクワクした経験がある、という方も多いのではないでしょうか。
ではそもそも、日本では重要な印鑑の文化というのは万国共通なものなのでしょうか?
実は答えは「NO」なのです。
元々印鑑の歴史は紀元前3000年以上前にさかのぼり、
古代メソポタミアで使用されるようになったことが始まりといわれています。
そこから中国へ渡り日本に伝えられたとされ、現在日本に残されている最古の印は
国宝に指定されている「漢委奴国王」の金印です。
そして古代メソポタミアから西へもその文化は受け継がれ、多く使われましたが、
サインの普及により結果として現在まで世界各地に印鑑の文化が浸透することはありませんでした。
よって、印鑑の文化が現在でも主流になっているのは漢字圏内の地域が主となっているのです。
そのため、日本に住む外国人が不動産の契約などを結ぶ際には手書きでのサインが認められています。
原点は日本独自のものではないにしろ、印鑑を押す文化は世界で数少ない文化であることは間違いありません。
「印鑑の文化は古い。日本でもサインの文化を!」という声も上がっていますが、
この歴史ある文化を守り抜くことも忍耐強い日本人の象徴ともいえるのかもしれません。